心理相談室アルファフォーラム  追加ページ

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心のしくみ

私たちの心は、意識と無意識でできています。
グロフ心理学(注)では、その無意識をさらに詳しく分類しています。

グロフ心理学による無意識の領域
①自伝的領域
②分娩前後の領域
③トランスパーソナルな領域


注.トランスパーソナル心理学者として著名なスタニスラフ・グロフ博士
の理論を指します。

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トラウマの分類

これらの領域に、それぞれ当てはまるトラウマが、考えられます。

グロフ心理学によるトラウマの分類
①自伝的トラウマ
②分娩前後のトラウマ(バース・トラウマ、出生トラウマ)
③トランスパーソナル(超個的)なトラウマ

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自伝的トラウマ

自伝的トラウマというのは、0歳から今日までの間に体験した出来
事から受けたトラウマを指します。


COEXシステム
私たちの無意識の中にある自伝的領域と呼ばれる世界では、似か
よった感情的な体験や身体的な体験の記憶が、まるでブドウの房
(ふさ)のような形で ひとまとまりになっていて、その房が幾つもあ
る、
とグロフ博士は述べています。
たとえば、見捨てられた感情や感覚という共通の体験を持った幾つ
かの出来事の記憶が、ひとつの房を作っていたりするわけです。
同様に、屈辱・不面目・羞恥にまつわる出来事の記憶を含んでいる
房、閉所恐怖や窒息に関連する体験の恐怖や、圧迫・監禁の状況
に結びついている感情を含んでいる房、などという具合に、幾つか
の房が考えられます。
また、苦痛な体験の記憶の房だけではなく、平安や幸福感・エクス
タシー体験の記憶の房も、当然ながらあります。
そして、これらの房が、セラピー(心理療法)の場では、イモヅル式
に次々とつながって出てくるということがよくあります。

こういった房のことを グロフ博士は、COEXシステム(コーエックス
・システム。凝縮体験系。Systems of Condensed Experience)
と呼んでいます。

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バース・トラウマ(出生トラウマ・分娩前後のトラウマ)

グロフ心理学によると、私たちの無意識の中には 分娩前後の領域
という世界があります。
グロフ博士は、この領域を さらに4つの段階で説明しています。
それぞれの段階をBPMⅠ、BPMⅡ、BPMⅢ、BPMⅣ と呼んでいま
す。
それぞれについて、順次ご説明していきたいと思います。
ちなみに、BPMというのは、基本的分娩前後のマトリックスという意
味でBasic Perinatal Matrices を略したものです。

1BPMⅠ(母親との原初の融合)
2BPMⅡ(母親との拮抗作用)
3BPMⅢ(母親との相互作用)
4BPMⅣ(母親からの分離)
5良い出産のプロセス
6悪い出産のプロセス


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1 BPMⅠ(母親との原初の融合)

この段階は、受精した時から出産直前までの いわゆる妊娠中の期間
を意味します。
胎児は「羊水的宇宙」の中で母親との一体感を味わい、母子ともに至福
を感じる時でもあります。
楽園や天国・母なる自然のイメージや、大洋的エクスタシーと結びつく
時期でもあります。

ただし、これは「良い子宮」の状態の場合です。
良い子宮というのは、母親が身体的にも健康で、情緒的にも安定して
いる。
さらに、愛し愛されているという歓びや、自己も他者もそして世界をも
肯定し、生きる喜びや幸福感に満たされている。
これらの感覚はそのまま胎児に伝わると考えていいわけで、それゆえに
良い子宮と呼ぶわけです。

逆に「悪い子宮」の状態というのは、母親が身体的にも健康でなかったり、
お酒・タバコ・薬の嗜好(しこう)習慣を持っていたり、情緒的にも不安定
である。
パートナーを愛しているという感覚もなく、自己も他者も世界も否定し、
現在に対しても将来に対しても不安を強く抱いている。
これらの感覚もそのまま胎児に伝わると考えると、これらが胎児にとって
のトラウマになるわけです。

以上が、BPMⅠの肯定的側面と否定的側面です。

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2 BPMⅡ(母親との拮抗作用)

出産が始まった状態です。
子宮口が閉じたままの状態で、強力な収縮が胎児をあらゆる方向から
締めつけます。
いわば「出口なし」の状態で、地獄や苦悩・犠牲者などのイメージと
結びつく時期でもあります。

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3 BPMⅢ(母親との相互作用)

収縮が続き、子宮口が開いて産道を通過する困難かつ苦痛に満ちた
推進プロセスです。
母親と胎児の目標は、互いに苦痛をともなう状態に終止符を打つこと
にあります。
「死と再生の葛藤(かっとう)」という意味があります。
攻撃的(暴力的)、サド・マゾ的、性的、悪魔的、スカトロジカル(糞便
嗜好)、火との遭遇 といったイメージや、
火山的エクスタシーと結びつく時期でもあります。

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4 BPMⅣ(母親からの分離)

緊張と苦痛が徐々に高まり、産道通過の推進が終わって、突然 
安らぎとリラクセーションが訪れます。
つまり、赤ちゃんの誕生です。
「死と再生の体験」という意味があります。
それはたとえて言えば、水棲生物としての死であり、陸棲生物としての
再生でもあるわけです。

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5 良い出産のプロセス

良い子宮→適度な苦しみを与える産道→良い出産、良い乳房

このようなプロセスを経(へ)ると、自己に対しても他者や世界に対して
も肯定する感覚が持て、現在に対しても未来に対しても明るい希望が
抱け、たとえ困難や苦痛をともなう出来事が将来起きたとしても、
自力でそれを克服できる力が身につくわけです。

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6 悪い出産のプロセス

悪い子宮→過度の苦しみを与える産道→悪い出産、悪い乳房

このようなプロセスを経(へ)ると、自己に対しても他者や世界に対して
も否定する感覚を持ち、現在に対しても未来に対しても希望が持てず、
困難や苦痛をともなう出来事に直面した時には、絶望的になったり、
逃避的、虚無的になったりしやすいわけです。

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